電子カルテ標準仕様
電子カルテ標準仕様書は、国が定めた電子カルテシステムの基本要件をまとめたものです。医科診療所向けと中小病院向けの2種類が策定されています。
令和8年3月31日付で第1.0版が公式に公開されました。(発行: 厚生労働省医政局・保険局、デジタル庁国民向けサービスグループ)
対象文書
- 医科診療所向け: 医科診療所向け電子カルテ及びレセプトコンピュータ標準仕様書(基本要件)【第1.0版】
- 中小病院向け: 中小病院向け電子カルテ及びレセプトコンピュータ標準仕様書(基本要件)【第1.0版】
コンテンツ
- 医科診療所向け電子カルテ -- 機能要件、非機能要件、アーキテクチャ、データ移行、システム連携、情報提供・公開の全要件
- 中小病院向け電子カルテ -- 同上(病院固有の追加要件含む)
要件カテゴリ
両文書は以下の共通カテゴリで構成されています:
- 機能要件 -- 医療DXサービス群との接続機能を中心とした機能面の要件
- 非機能要件 -- 可用性、セキュリティ、データ保管等のシステム品質要件
- アーキテクチャ -- クラウドネイティブ、SaaS型、マルチテナント方式等の構成要件
- データ移行 -- 電子カルテ間のデータ移行に関する要件(次版以降において設定予定)
- システム連携 -- 外部インターフェイスやAPI仕様に関する要件
- 情報提供・公開 -- 価格公開、セキュリティ開示書の開示等に関する要件
要件の分類
各要件は以下の4つの類型に分類されます:
- 遵守: 適合が必須の要件
- 推奨: 適合が望ましい要件
- 不可: 禁止事項
- 参考: 次版以降において設定予定または参考情報
診療所向けと病院向けの主な違い
- 病院向けでは機能一覧の開示(別紙様式A)や非機能要件の開示(別紙C)が追加で求められる
- セキュリティ認証の要件レベルが一部異なる(診療所EMRはISMAP/ISMS選択、レセコンはISMAP登録を直接要求)
- アーキテクチャ要件のレベルが一部異なる(レセコンではSaaS・マルチテナントが推奨、EMRでは遵守)
詳細は比較表をご参照ください。