概要・背景
背景
電子処方箋は、データヘルス改革に関する閣議決定(令和2年7月17日)の下、全国的な仕組みとして運用を開始しました。令和5年1月26日より院外処方箋を対象に運用開始し、令和7年1月より院内処方も対象となっています。
サービス概要
- 運用開始日: 令和5年1月26日
- 対象施設: オンライン資格確認等システム導入済みの全国の医療機関・薬局
- 対象処方箋: 医療保険適用の医薬品を含む院外処方箋、院内処方(令和7年1月より)
- 対象患者: マイナンバーカードまたは資格確認書を保持する被保険者・被扶養者
システム構成
医療機関・薬局の既存システム(電子カルテシステム、レセプトコンピュータ、薬局システム)が、オンライン請求ネットワークを介して電子処方箋管理サービスとファイル連携します。資格確認端末にインストールされたオンライン資格確認等連携ソフトを利用し、電子処方箋ファイル(XML形式)の送受信を行います。
機能バージョン履歴
| バージョン | リリース時期 | 主な機能 |
|---|---|---|
| 1.0 | 令和5年1月 | 処方箋の作成、変更・削除、重複投薬等チェックなど基本機能 |
| 1.1 | 令和5年12月 | リフィル処方箋、口頭同意チェック結果閲覧、マイナンバーカード電子署名、処方箋ID検索 |
| 1.2 | 令和6年3月 | 調剤済み処方箋保存サービス、マイナ在宅受付Web対応 |
| 1.3 | 令和6年10月 | 長期収載品の選定療養対応 |
| 1.4 | 令和7年1月 | 院内処方における基本的な機能追加 |
| 1.5 | 令和7年8月 | ダミーコード登録拒否機能 |
| 1.6 | 令和7年10月 | 職域診療所発行の紙処方箋に対する薬局調剤結果登録 |
ファイル構成
- 電子処方箋ファイル(XML形式): 電子処方箋を選択した場合に作成。医師の電子署名が付与される
- 処方箋情報提供ファイル(XML形式): 紙の処方箋を選択した場合に作成。電子署名は付与されない
- 調剤情報提供ファイル(XML形式): 薬局が調剤結果を記録。電子処方箋の場合は電子署名必須
- 院内処方等情報提供ファイル: 院内処方を行う医療機関が院内処方等情報を記録
ネットワーク環境
電子処方箋管理サービスへの接続は、オンライン資格確認等システムで整備されているネットワーク環境を利用します。
接続方式
| 方式 | プロトコル | 特記事項 |
|---|---|---|
| IP-VPN接続方式 | IPv4/IPv6併用 | 光回線に限る。NAT46/DNS46が必要 |
| IPsec+IKE接続方式(ルータ型) | IPv4 | 既存ネットワーク環境を利用 |
| IPsec+IKE接続方式(クライアント型等) | IPv4 | 既存ネットワーク環境を利用 |
通信パターン
- 資格確認端末を経由する通信: 資格確認端末の所定フォルダ経由でファイルをやり取り
- WebAPI方式による通信: 資格確認端末を経由せず直接接続。電子証明書が導入されたシステムのみ接続可能